2009年12月30日水曜日

公共投資の悪玉論のウソ・その①

 ◇私たちの現在の生活水準は、過去の公共投資に支えられている。

私たち日本人は、日本国内で 「相対的」 に、健全で幸福な人生を過ごしています。

それを否定する人は、失業率が19%を超えている、スペインやラトビア、あるいは犯罪発生率が10%

を上回っているイギリスにでも、ぜひ移民したらわかると思います。

(ちなみに、日本の犯罪発生率は1.6%程度)


日本人は、水道の水が飲めることを 「当たり前」 に思っているかもしれません。

でも、じつは水道水をそのまま飲める国は、世界中に、日本、ドイツ、フランス、ニュージーランド、

スイス、それにフィンランドしかありません。


世界には、200近くの国々が存在していますが、水道水を何も考えずに飲める国は、わずかに6カ国

しか存在しないのです。


たとえば、中国で 「浄水器」 が全く売れないのは有名な話です。

何しろ、中国の水道から出てくる水は、飲用にまったく耐えることができない品質なんです。

浄水器を使おうが、使うまいが、中国の水道水は 「飲めない」 のです。


日本の生活が 「相対的」 に楽なのは、もちろん文化的、伝統的な影響もあります。

自然的、地政学的に恵まれていたことも、確かな事実。

しかし、国民生活を営むための国内インフランストラクチャーが充実しているという点も、決して

見逃せない事実です。


たとえ文化的、自然的に恵まれた環境を用意されていたとしても、充分なインフラ投資なしでは、

国民生活は決して豊かにはなりません。


与えられた良好な環境を、十分に活用できていない国など、世界にはそれこそ腐るほど

あります。


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