2010年1月25日月曜日

平等と自由なら、迷わず自由を選べ

◇「社会主義政府」 が誕生した日本


格差是正を目指す鳩山政権の2010年度予算の概算要求は、100兆円に

届きそうな額まで膨れ上がり、赤字国債の発行額は50兆円を超えそうだと

いいます。


これはかつてない 「大きな政府」 が生まれようとしていることを意味

しています。


その中身は、ダム建設や高速道路の4車線化などの公共事業を凍結し、

子ども手当て(概算要求額2兆2554億円)や、農家への戸別所得保障

(概算要求額3447億円)などの社会保障にシフトするというもので、

明らかに 「福祉国家」 を目指しています。


福祉国家といえば、北欧の国々が一種の理想として語られることが多いです。

しかし、そうした国々では、国民を手厚く保護する代償として高い税金を

徴収していて、所得に占める国民負担率(租税負担率+社会保障負担率)は

デンマーク70・9%、スウェーデン66・2%、フィンランド58・9%

ノルウェー57・2%、と、日本の38・9%に比べ、きわめて高い水準に

あります。(財務省HP参照)


そのスウェーデンでは、去年3月の企業の倒産件数が、前年比同月比で、

85%増加。


失業率も、8%を突破し、2010年内中には10%を超えると言われて

います。


専門家は、「スウェーデンの雇用危機は、必ずしも経済危機によるものでなく、

従来のスウェーデンモデルが機能不全に陥っていることが根本要因」 と

しています。


北欧モデルは、必ずしも成功しているとはいえないのです。


「福祉国家」 といえば聞こえはいいのですが、国民に重税を課して所得を

配分するという意味で社会主義的な国家だといえます。



かつて日本も 「世界でもっとも成功した社会主義国」 といわれました。

しかし、鳩山内閣の閣僚には、労働組合や市民運動などの左派系団体の出身者が

多く、今回の政権交代は、日本における、真の社会主義政府、の誕生では

なかったのか、と思うのです。


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